CCSはカーボンニュートラル達成に欠かせない革新的環境技術です。
CCSは石油ガス業界や電力業界をはじめ鉄鋼業界やセメント・生コンクリート業界など低炭素化が困難な産業のCO2排出量を大幅に削減出来る、商業実績のある数少ない技術の一つです。
国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)や国際エネルギー機関(IEA)によると、COの回収貯留(CCS)とCO2を有効利用する技術(CCUS)はカーボンニュートラル達成に伴う累積CO2削減量の12%から20%を担い、2050年までには年間約 40億トンの削減貢献をすることが期待されています。
現在世界で稼働中の大型CCS設備は21件、累積CO2削減量は4,000万トン/年です。当社規模のCCS事業(150万トン/年)で換算すると約 2,600件の新規CCSプロジェクトが2050年までに必要とされています。
当社CCS事業の開発目的は豪州政府の「CO2排出削減技術ステートメント(Low Emissions Technology Statement)」の掲げる方向性と一致しており、CO2回収貯留(CCS) は豪州のエネルギー産業、輸送業、農業及び重工業から排出されるCO2の削減に寄与する次世代技術であるとして優先度の高い5つの技術分野の一つと規定されています。
また、豪州やアジア太平洋地域における石油ガス業界、ならびに低炭素化が難しい産業による産業排出の地下貯留を協同促進させることは、豪州をはじめアジア太平洋地域のネットゼロに向けたエネルギー転換をサポートすることになります。
当社の競合優位性
当社及びパートナー企業はCCSに関するバリューチェーン全体の開発と操業に必要な専門的技術、プロジェクト投資・資金調達、 CO2供給などの豊富な経験と知見を有しています。当社はパートナー企業と協力しながら低コスト構造化でプロジェクトを仕立てる事でCCS事業の総建設費及び操業費の削減を図ります。