各産業界のネットゼロ宣言を背景に、炭素クレジット市場は益々拡大することが見込まれています。また、炭素クレジット活用によるCO2排出量オフセットを望む企業が増えているため、炭素クレジットの受給逼迫が今後も予想されます。
世界の現状について、世界銀行の調べによると令和3年4月現在、世界全体で合計64のカーボンプライシング(CPI)が導入済みです。これは全世界の温室効果ガス排出量の約21.5%を占めます。これらCPIによる令和2年売上高合計は約 530億米ドルです。
また、欧州各国ではカーボンプライシング水準は既に「50~100米ドル/トン」の価格が実現しており、アジア太平洋地域でも2030年までに同水準に到達すれば 当社CCS事業を始め多くの大型CCS事業が立ち上がることが予想されます。更には多国間排出権取引が可能となることも当社CCS事業や他大型CCS事業開発の追風となります。