当社が開発と運営を手掛けるCCS事業は、それぞれ産業施設及びCO2貯留適地の位置、CO2貯留許可の条件などによって異なります。
CCS事業開発にあたっては、当社は開発プロセスを以下5つの「フェーズ」に分割し、次のフェーズに進むにあたり一定の要件がクリアできているかを評価する「ゲート」を設置する「フェーズゲート法」を用いています。
フェーズ1 Feasibility: 本フェーズの目的は、CCS事業の諸条件を持ってハイレベルな事業計画書を作り、パートナー企業やCO2排出企業、その他利害関係者からフィードバックをもらうことで事業の実現可能性を検証することです。
フェーズ2 Pre-FEED(概念設計): 本フェーズの目的は、CCS事業の全工程の概念設計(Pre-FEED)の実施と、CO2供給やCCS事業設備の設計施工、操業、ファイナンスを含む主要契約条項をパートナー企業やCO2排出企業等と協議することで事業の実現可能性を再検証し、また事業採算性を高めることです。
フェーズ3 FEED(基本設計): 本フェーズの目的は、CCS事業の全工程の基本設計(FEED)の実施、CO2供給やCCS事業設備の設計施工、操業、ファイナンス等の最終契約書の締結、および設計施工に纏わるCCS事業の政府開発・環境承認の取得です。
フェーズ4 EPC(設計施工): 本フェーズの目的は、設計施工を安全にかつ計画通りの仕様、予算、スケジュールで仕上げることです。
フェーズ5 Operations(操業): 本フェーズの目的は、CCS事業を安全にかつ計画通りの仕様、予算、スケジュールで運営し、事業期間を通じて炭素クレジットと関連売上を創出することです。